“キャブレター”を楽しむ”基本編

    -アクセル開度と作用するそれぞれのジェットと効能-

【アクセル開度イメージチャート】
アクセル開度と各種ジェットの作用イメージ
■準備
 ●1アクセルグリップとホルダーにマジックで、0.1/2.全開.の各位置に印をつけます。
 ●2マニとキャブの取り付けを再度確認します。
 ●3アクセルがスムーズに開閉できることを確認します。
■セッティング
 ●1 暖気を済ませます。
 ●2 アイドリング状態で“エアースクリュー”を軽く閉めた所から徐々に緩めていき、
     アイドル回転が一番高くなる位置を探し、そこから約90°閉めた状態にします。
 ●3 アイドリングを調整ネジで規定の回転数にします。
 ●4 実走>
    エンジンが、一番良く廻る(最高回転数が高くなる)メインジェットを探す。
 ●5 中間をニードルのクリップ段数によりつながりを見ながら調整する

以上が、セッティングの基本になります。

セッティングは、微妙な変化を感じながらの作業です。
  落ち着いて時間に余裕を見ながら実行してください

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参考
■メインジェット
   1/2~全開領域のガソリンの量を計量するパーツ。
         数字が、大きいほどガソリンの流量が多くなります。

■ パイロットジェット(スロージェット)
   アイドリング~1/2領域のガソリンの量を計量するパーツ。
          数字が、大きいほどガソリンの流量が多くなります。

■ パイロットエアースクリュー
   アイドリング~開け始め領域の空気の量を計量するパーツ。

   軽く閉め込んだ状態=空気流量0 ここから何回転戻したかをみます。
      調整範囲>半回転戻し~3回転戻しまで。

   調整範囲を超えて緩める場合>パイロットジェットを小さくする。
   調整範囲を超えて閉める場合>パイロットジェットを大きくする。

■ニードル段数 クリップ段数により調整。
   スロー~メインへの切り替わるタイミングを変える。

  段数を下にする>メインへ移行するタイミングが早くなる
   (一般的に言う“濃くする”感じです)
  段数を上にする>メインへ移行するタイミングが遅くなる
   (一般的に言う“薄くする”感じです)



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